あひる

生駒山の麓。瓢箪山駅を降りて商店街を抜けたところに「あひる」はあります。
古民家を改装して作られたお店にポップアートのような看板。
個性的でおしゃれなお店「あひる」のオーナー石黒さんにお話を伺いました。

トマトカレーのランチ。スパイシーなカレーとトマトの酸味が絶妙。

胃に優しいスパイシーカレー。

あひるのオリジナルカレーは、スパイシーでありながらとても胃にやさしいのが特徴です。カレーを作る際に使う油は旨味となるのですが、あまり多いと胃がもたれてしまいます。そこであひるでは、使用する油の量を3分の1程度に抑える工夫をしています。カレー作りにかかせない炒め玉ねぎのかわりに、透明になるまでボイルして作るピューレで油を減らした分、鶏ガラスープを加えてコクを出しています。オーナー自身が胃が強くないそうで、自分でも食べられるスパイシーなカレーにしているそうです。

カレーに使われるスパイス。

カレーには様々なスパイスが調合されています。中でも代表的なものは、カレーの色を付ける「ターメリック」、辛みをつける「レッドペッパー」、香りをつける「クミン」です。中でもクミンは、「これがないとカレーではない」と言われるほど重要なものです。この他、カルダモン、コリアンダー、ナツメグ、グローブ、ブラックペッパー、シナモン、ローリエなどが使われます。

どこか南国の雰囲気が漂う店先。

アートと無農薬の野菜。

お店は中も外も蛍光色で彩られたポップなアートがいっぱい。これを描かれたのは昭和の漫才コンビ、エンタツ・アチャコの花菱アチャコのお孫さん(「アチャコさん」と呼ばれています)です。アチャコさんは「アチャコ農園」という完全無農薬野菜の農園もされており、あひるで使われているメインの野菜は、アチャコ農園のものだそうです。ジャガイモは、見た目は悪いが皮を剥くと黄色くて味が濃い。サブジ(ジャガイモをスパイスで炒め作るインドのおやつ)にすると栗のように甘くなるそうです。

アートの発信基地として

あひるの2階は座敷になっていて、レトロな座卓が並んでします。
昭和時代のものをわざわざ探されたそうで、ひとつひとつデザインが違います。2階では音楽のライブや落語、マジックなどのパフォーマンスの会場にもなっています。オーナーはカメラマンとしても活躍しており、オーナーによる写真のワークショップも月1回開催されています。アーティストも多く訪れるあひるでは、「パンクロックのミュージシャンと近所のおじさんが意気投合して呑んでいるのを見ているのも楽しいですよ。」とオーナーは笑っていました。

身体にやさしい日本人向けアジアン料理。

スパイシー・チキンカレー

あひる一押しのチキンカレー。やわらかいチキンとスパイスの深い味わいがくせになるおいしさです。

ゴーヤチャンプル

期待を裏切らないゴーヤチャンプルはお店で人気の定番料理。

タイ風から揚げ

サクッとした衣とスイートチリソースは見るだけで食欲をそそります。何個でも食べられそう。

鶏とアボカドの柚子胡椒

アボカドとピリ辛の柚子胡椒は相性バッチリ。お酒のおつまみにもごはんにもよく合います。

DATA:

店舗情報 あひる

大阪府東大阪市本町1-5

TEL 072-988-1155

営業時間 18:00~24:00(L.o 23:30)

定休日 月曜日

URL http://ahiru2012.web.fc2.com/

Facebook http://www.facebook.com/ahiru2012

(2013年03月現在)

座敷をご用意していますので、お子様連れでもお気軽にお越しください。 2階の座敷では、ライブやイベント等の文化的な発信を定期的に行ってます。イベントの情報・参加の申し込みはFacebookページまたは、直接お店にお電話ください。また、ギャラリーとしてもご利用いただけます。 皆様のご来店、ご利用をお待ちしております。

【取材レポート】
2012年10月にオープンしたばかりの「あひる」。 看板はあるものの、お店の名前が書いていない・・・と、思いきや、よ~く見ると書いてありました。ぜひご自身の目で確認していただきたい、不思議でおしゃれでかわいい看板です。オーナーの石黒さんは、カメラマンでもあり、ギターリストでもあります。ご近所さんとアーティストが集まるあひるは、笑いとアートがいっぱいのお店でした。