タケノコ

初めての薬膳「タケノコ」|食育大事典

冬の間に体に溜め込んだ余分な毒素を外に出してくれる「苦味」の食材です。

春を代表する食べ物と言えばタケノコです。タケノコは冬の間に体に溜め込んだ余分な毒素を外に出してくれる「苦味」の食材の代表です。季節の変わり目に、しっかりデトックスをしておきましょう。タケノコは体の中にこもった余分な熱を取り、血液を浄化し、むくみや便通を改善して、冬に溜まった毒素や老廃物を排出してくれます。また、体にこもった熱が原因の咳や痰も取り除くと考えられています。栄養学的には、むくみ改善に効果的なカリウム、旨味成分としてよく知られている脳機能を活性化させるグルタミン酸、整腸作用のある食物繊維など、色々な栄養素が含まれています。ただ、体の熱を取り除く食材ですので、体が冷えて弱っている方は食べ過ぎに注意し、温性の食材(みそ、山椒、胡椒、唐辛子など)と組み合わせてバランスよく、美味しくいただきましょう。

タケノコ活用レシピ

タケノコ炊き込みご飯
タケノコ炊き込みご飯

    【分量】下準備済みタケノコ 100g程度、油揚げ 1/2枚、米 2合、だし汁 350ml程度、醤油 大さじ2、みりん 大さじ2

    【材料】4人前

  1. 下茹でをしたタケノコを食べやすい大きさに切っておきます。
  2. 油揚げは油抜きをして、細かく刻んでおきます(大きさはお好みで)
  3. 米をといで、水を切り、炊飯器に入れます。
  4. 炊飯器に醤油とみりんを入れ、だし汁を2合のメモリまで注いでから、全体によく混ぜておきます。(だし汁が余ったら、他の料理で活用しましょう)
  5. タケノコと油揚げを④の上にのせ、炊飯します。
  6. 炊き上がったら、全体によく混ぜて、山椒があれば、飾り付けて完成です。
  7. 【補足】タケノコの下準備
    タケノコの外側の皮1~2枚を剥がし、穂先を斜めに切ります。切った断面と垂直になるように切れ目を入れて、鍋に入れます。タケノコが隠れるくらいの水を入れ、唐辛子1本とぬか一掴みを入れて、茹でていきます。(糠の代わりに、米のとぎ汁でもOK)タケノコが浮かないように落し蓋をして、沸騰させながら1時間半から2時間程度茹で、竹串がスッと入るようになったら火を止め、お湯につけたまま冷やします。よく洗って皮をむき、根元の黒ずみやボツボツの部分は削ります。食べきれない分はカットして冷凍保存しておきましょう。