キンカン

初めての薬膳「キンカン」|食育大事典

気の流れを促し、肝気のうっ滞を改善、気鬱の状態を改善してくれる食材です。

春は、五臓の「肝」がダメージを受けやすい季節です。何となくイライラする、ため息が出るなど、気持ちが落ちつかない状態は「肝」が働き過ぎで疲れてしまい、気の流れが体の上の方に滞っている事が原因、と薬膳では考えます。そんな時に取り入れたいおすすめ食材が「キンカン」です。キンカンは、気の流れを促して肝気のうっ滞を改善し、気鬱の状態を改善します。気が滞る事で起こる、食欲不振や胃もたれにも効果的です。薬膳では体に溜まった老廃物や毒素が「痰」になると考えますが、痰が溜まると様々な病気の元になります。キンカンはこの痰や咳を取り除き、気の流れを改善します。栄養素としては、血流改善効果や中性脂肪を抑制するヘスペリジンやコレステロール値を下げるペクチン、整腸作用の食物繊維、ビタミンCやカリウムなどが豊富です。ヘスペリジンやビタミンなどは、皮部分に多く含まれます。なので皮ごと食べてみてください。そのままで食べられますが、様々な料理にも使えるので、季節のメニューにぜひ加えてみましょう。

キンカン活用レシピ

キンカンのハチミツ漬け
キンカンのハチミツ漬け

    【分量】キンカン 200g、ハチミツ 100g(味をみて量を調節してください)

  1. キンカンは薄く輪切りにします。(種を竹串などで取り除きながら切ります)
  2. ①のキンカンをハチミツに漬けます。
  3. そのまま冷蔵庫で1日置いたらできあがりです。
  4. 【補足】ハチミツを使うので、1歳未満のお子様は食べられません。体を潤すハチミツは、から咳や肌の乾燥、便秘にも効果的。また五臓を補うので、疲労時に摂取したい食材です。ヨーグルトやパンのトッピング、お湯で割ってホットドリンクにしても美味しくいただけます。