そうめんは古い方がいいの?

m_167手延べそうめんは、雨が少なく乾燥した寒い冬に作られます。約2日間の工程で作られた後は、保管倉庫で寝かせます。

 

春を経て梅雨に入ると、高温多湿の気候により発酵を起こし、熟成が深まります。これを厄(やく)といい、厄を経たものは、製造過程で使う油の臭いも取れてコシが強く歯ごたえがよくなり、滑らかさが増すのだそうです。

 

その年の厄を越したものを新物、もう1年を経た2年ものをひねもの(古物)、3年ものはおおひねもの(大古物)と呼ばれ、この2~3年ものが美味しいとされています。もちろん管理された環境下で保管されるわけですから、ただ置いておけばいいというものではなく、湿気が多いとカビが生えたり、虫が発生することもあります。

 

家庭で寝かして…などと思わずに、店頭に並んだ時が食べ頃と考えて、購入したら早めにいただくのがよいでしょう。

 

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