糖質(炭水化物)

脳の唯一のエネルギー源

糖質(炭水化物)は、単糖類(ブドウ糖、果糖など)、単糖類が2つくっついた状態である二糖類(ショ糖、乳糖、麦芽糖など)、さらに、単糖類が3つ以上くっついている多糖類(でんぷん、グリコーゲンなど)の3種類に分けられます。これらは摂取すると、最も分子の小さい単糖類に分解されてから、体内に吸収されます。 人間の体にとって主要なエネルギー源である糖質は、速効性があり、特に単糖類であるブドウ糖は、脳、神経系、赤血球、筋肉などの、唯一のエネルギー源となっています。

 

やる気を出すにはまず糖質を

糖質は、摂り過ぎると体脂肪として貯蔵されるので、肥満の原因になります。 しかし糖質を摂らない状態が続くと、ブドウ糖を唯一のエネルギー源としている脳がエネルギー不足になり、機能障害をおこしてしまうことがあります。またブドウ糖の不足分を補うために、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解してしまうので、肝臓の解毒作用が低下し、肌荒れなどを起こす場合があり、さらに不足状態が続くと、体内のたんぱく質をも分解してブドウ糖を合成しようとするので、やる気が起きない、疲れやすくなるといった症状が現れたり、病気に対する抵抗力も弱まります。特に、安易なダイエットなどによる糖質の摂取量不足には、注意が必要です。

 

朝の糖質は重要です

1日の始まりとなる朝食には、脳や体へすばやくエネルギーが補給できる、ブドウ糖が必要です。起き抜けに一口甘いものを含む、というのも理に適ったことといえます。 ご飯、パン、麺類や、イモ類など、でんぷんを多く含む主食は、腸内でブドウ糖に分解、吸収されることでエネルギー源となり、やる気や集中力の向上にも繋がります。そして糖質の代謝をスムーズに行うためには、ビタミン類(特にビタミンB1)が必要です。 でんぷんを多く含む主食を中心に、野菜や果物、乳製品などを組み合わせて、バランス良く栄養補給することが望まれます。

 

[関連する食品]
【単糖類を多く含む】 果実類、ハチミツなど

【ニ糖類を多く含む】 砂糖、乳製品など

【多糖類を多く含む】 穀類 (米、パン、他)、イモ類など
[健康レシピ]