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昔ながらの食生活が大事

ハーブや地元の野菜を練り込んだ手作りのパンはファンが多い看板商品。焼き立てを買ってイートインでも楽しめます。

福岡さんは現代の日本人の食生活や食習慣の乱れが、体と心の不調を招く一因になっていると危機感を募らせます。 「わかめと豆腐を具にした味噌汁に納豆や漬物を添えてごはんを食べる昔ながらの和食は、体に溜まった毒素を自然と外に排出してくれる、とても意味のある食事なんです。何千年という歴史の中で日本人が脈々と培ってきた食文化は世界に誇れるもの。欧米人からも高い注目を集めているにもかかわらず、朝はパンとコーヒー、昼はパスタと今の日本人は洋食に傾きがちですよね。和食の重要性をみんなはいつの間にか忘れてしまったんじゃないかと思うんですよ。身近な食べ物で体と心は変わるんだということをより多くの人に感じてもらえれば、いろんなところに良い変化が起こってくるはずです。食べることを見直すことに一人一人が真剣に取り組めば、医療費ももっと削減できるんじゃないでしょうか」。農家レストランはこうした思いを発信する場所でもあると言います。

さっぱりとした切り干し大根の白和え、ほっくり炊かれたかぼちゃの煮物、昔ながらの地元めし。農家レストランに並ぶ料理には星付きレストランのような派手さはありません。けれども、作り手の愛情がにじむ温かみのある味は、噛みしめるたびに自然と気持ちがほぐれていきます。周りのお客さんを見渡しても笑顔にあふれて幸せそう。どんなに忙しい毎日でも食事をおざなりにしてはいけないことを教えてくれます。

道を決めた1つの出会い

山之内ハーブと名付けたスキンケアシリーズ。カモミールから抽出した自然の成分が肌にうるおいを与えます(画像上)。ハーブティーは同社を代表する商品の一つ。安心安全に育てたハーブは色・香り・味がくっきりと濃いのが特長です(画像下)。

香寺ハーブ・ガーデンは1984年に研究開発を行うハーブ園として開園。農薬や除草剤などを用いずに栽培する方法を探り、大学や各研究機関の指導のもと抽出・発酵技術を磨いてきました。その結果、香り、色、有効成分をそれぞれに抽出できる機械の開発に成功。ハーブティーやハーブパウダー、ハーブ化粧品といった高い品質を誇るオリジナル商品の製造に生かしています。

福岡さんは若いころから世界を渡り歩き、ハーブに関する研究に取り組んできました。自然と人とのより深い関わりを目指して活動を続けていく中で、忘れられない出会いが訪れたのは今から20年ほど前のことです。 ある日、福岡さんのもとを1人の医師が訪ねてきました。車いすに乗った10歳くらいの女の子とそのお母さんも一緒です。女の子は自閉症でこの医師の患者さんでした。

「女の子の目の焦点が合っておらず、話を聞けばお母さんと一度も会話をしたことがないと。病気の進行を遅らせるには月3万円の薬を飲み続けなけないといけない状態で、家族は借金までして毎月の薬代を支払っていました。そのころの私は大学と共同研究を行いながらハーブの持つ可能性をいろいろと探っていました。医師はその情報を知り、ぜひともあなたの力でこの子と家族を救ってやってほしいと切望されました」。

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