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直営ショップでの楽しみ

本社の隣にある直営ショップ「萬次郎 蔵」。蔵の重厚感を残しながらおしゃれにリノベーションしています。雨のあいにくのもお客さんは閉店間際間まで訪れていました。

本社の隣には、築210年を超える土蔵をリノベーションした直営ショップ「萬次郎 蔵」があります。約100種類の商品とともにおしゃれなすり鉢も並び、まるで雑貨店のよう。ゆったりと買い物が楽しめる落ち着いた雰囲気です。一角はテーブルとイスが配された小さなカフェスペースもあり、今夏からイートイン専用のオリジナルのスイーツも登場しました。たっぷりの有機黒ごまペーストと吉野本葛を合わせた特製くずあんの上に、涼しげな白玉団子を乗せたひんやりデザート「黒ごまくずあん」。和田さんがここでしか味わえないものをリーズナブルにと試行錯誤を重ねた自信作です。こっくり濃厚な口当たりと深みのある甘さ、すっきりとしたのど越し。店の名物になりそうです。店内では、気軽に参加できる料理教室や親子で学ぶ食育教室も開催。ごまをすり鉢ですったり臼と杵でついたりする昔懐かしい手仕事が新鮮と好評です。

【コラム】ごまの効果的な取り方

健康のためには1日に大さじ1~2杯程度を目安にごまを摂取するのが理想です。ただし粒のままだと栄養分を体内に十分取り込むことができないので、すりごまやペーストにしたものを選ぶのがおすすめ。食べるときは、1日分の量を一気ではなく「毎食少量ずつに分けて」がベスト。和田さんはいつもカバンにすりごまを忍ばせ、運転時の眠気覚ましやおやつ代わりにちょこちょこと食べているそう。無理なく続けることが何よりです。

ごまをもっと身近な食品に

昔ながらの道具を使って選別。参加した子どもたちも興味津々の様子です。

農家をサポートする活動、自社農園での取り組み、商品づくりへの姿勢。和田萬商店の仕事にはすべて「誠実」の二文字が重なります。「和田萬のごまを一度食べたら、もう他には戻れない」という声が寄せられるのも、味に誠実さがにじんでいるからなのでしょう。

さて、これからのビジョンは?「私が今考えているのは、ごまにもっと親しみを感じてもらえる仕事をしていきたいということです。ごまはコーヒーと似ているところがあります。産地も焙煎も。コーヒーはコーヒーにしかない魅力がきちんと研究されていて、消費者へのプレゼンテーションが上手。その結果人々の生活の中に深く入り込んでいる印象があります。生産者にフェアトレードとして還元している点もすばらしい。ごまもコーヒーにならい、追いつくのが目標です。それこそが私に託された役割なのかなと思っています」。和田さんの強い眼差しに、揺るぎない決意が感じられました。

(2016年7月 取材・文 岸本 恭児)

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