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梅を食べて健康をサポート

梅本来のパワーを凝縮させた梅の梅肉エキス。毎日口にすることで健康をサポート。

「梅はその日の難逃れ」ということわざがあるほど、毎日食べると健康に良いとされる梅。実際のところはどうなのでしょうか。月向さんに尋ねてみました。「朝1個の梅干しと、夜寝る前の梅肉エキスは家族全員の習慣。梅は日々の生活に欠かせません」。

梅肉エキスとは、梅の実の果汁を絞ってじっくり加熱し水分を飛ばしたもの。青梅1kgからわずか20gしか抽出できない希少な品です。月向農園では厳選した梅を使い、添加物は一切加えず昔ながらの製法でピュアな味を作り出しています。粘り気のある液体の中には梅の有効成分をぎゅっと濃縮。梅干しよりパンチのある酸味が印象的です。

梅肉エキスは明治時代から薬代わりとして重宝されていました。「天然成分だけでできているので、薬のように副作用を心配することもありません。もちろん個人差はありますが、私はストレートに体に効くと思います。最も実感できるのが疲労回復。就寝前にティースプーンに少しすくって食べるだけなんですが、朝起きたときの体の軽さが違うんですよ。スムーズな便通もサポートしてくれます」。また、血液をサラサラにする効果も期待できるそう。バランスの良い食生活にプラスすれば、元気な体づくりをサポートしてくれるかもしれませんね。

梅干しのアレンジ料理いろいろ

教えていただいた一品をつくってみました。

そのまま食べておいしい梅干しですが、アレンジ料理も気になるところ。月向さんに梅農家ならではの梅の楽しみ方を聞いてみました。すると笑いながら「できるだけシンプルに味わうのが一番なんです」とやや拍子抜けする答えが返ってきました。とはいっても、とっておきがあるはず。

「一家でいろいろ試した末に行きついたイチオシは、かまぼことのコラボレーションです」。スーパーで売っている普通のかまぼこを切って、間に梅肉と大葉を挟むだけのお手軽さ。試してみると、梅の酸味と大葉の香りがさわやかでお酒のおつまみにぴったりです。洋風にアレンジするなら、カルパッチョのソース。梅肉とオリーブオイルを混ぜて刺身の上にさっとかけます。いつものカルパッチョがさっぱりとした味わいになり、おもてなしの一皿に。夏の暑い日は、梅肉とネギを混ぜて具にしたおにぎりが食欲増進に一役。そして究極はお湯漬け。その名の通り、白いごはんの上に梅干しを乗せてお湯をかけるだけ。「お茶だと梅干しの風味を邪魔するので、お湯がベスト。あっさりしすぎて飽きてしまうときは、トッピングを工夫するのがポイントです。サラサラとしていてお湯漬けは別腹。二日酔いの朝にもおすすめですよ」。

梅のある生活は幸せを運ぶ

テラスPlumoonからの景色は圧巻。開放的な窓辺の席は梅が満開の時期の特等席。

梅のことについて終始楽しそうに語る月向さん。梅農家のおもしろさは、栽培から加工までトータルに携わることができるところにあると言います。「梅を育てると、梅干しはもちろん梅ジュースや梅酒も自分の手で作ることができるじゃないですか。栽培するだけで終わらないところに栽培家としての醍醐味があると思うんです」。

月向さんはしばしば、梅が持つ3つの力を人に伝えています。「1つめは梅を作って楽しむ力と人を楽しませる力。2つめが人を健康にする力。1つめの楽しい気持ちと2つめの健康を合わせたら、3つめに来るのは幸せでしょう」。梅がそばにある生活は、いつも心を豊かにしてくれると月向さん。「春が過ぎ、実がどんどんと膨らんでいく様子を毎日みていると、かわいいなと思うんです」。それはまるでわが子を育てるよう。ふんわりやさしい梅の実は、作り手たちの豊かな愛情を宿しています。

(2015年3月 取材・文 岸本 恭児)

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