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身近なもので彩り豊かな食卓を演出

子どもたちがおいしく食べるために、さかもとさんが心がけていることがもう一つあります。それは、盛り付ける器選びやテーブルセッティングにもひと手間をかけること。カラフルな色を好む子どもたちの食卓に彩りを添えるアイテムとして、とても重宝するのがペーパーナプキン。ランチョンマット代わりに敷くとテーブルが一瞬にして華やかになります。汚れたらそのまま捨てられ、気軽にいろんな柄が変えられるのも魅力。たった1枚で気分が高まります。また、毎食同じ食器を使うのもナンセンスと忠告。お茶碗やお碗以外は、和・洋・中の料理に合わせてさまざまな色や形の食器を使うと、子どもたちの食欲が目に見えて変わってくるそう。

「食器はできるだけ陶器のものを選んで。100円ショップでそろえられる品なら、たとえ子どもに割られてもそんなに惜しくはないでしょう。もしも子どもが食器を割ったら、頭ごなしに怒鳴るのではなく『お皿さんにかわいそうなことをしたね。手を切るから危ないよ』と声をかけて、物を大事にする心や危険なことを教えるの。一度では身にならないから、日常生活の中で少しずついろんな知識を刷り込んでいくのね」。こうしてさかもとさんが今、多くの人に伝え教えていることは、すべて自身の経験から培われたものです。

「ファースト箸」をあなどるなかれ

絵付けを施し完成した箸。特別感を高め、食事をするのが楽しくなりそう。

さかもとさんが行っている食育活動はさまざまありますが、なかでも興味深いのがMy箸づくり講座。これは、香りの良いヒノキの端材を使って世界で一つの箸を自作するという内容。正しい箸の使い方や食事の作法なども併せて指導し、子どものために親が箸を作ることもあります。

日本の箸は他国のものより先が繊細。細やかな動きができるメリットをもつ一方で、子どもたちにとっては扱いにくいのも事実です。最近は、箸に早く慣れさせたいがために、親が子どもに便利なトレーニング用の箸を渡すこともありますが、多少使いにくくても大人と同じ2本に分かれた箸を最初から与えるほうがいいというのがさかもとさんの持論。2本の箸を巧みに操ることで手指の筋肉を鍛え、正しい箸づかいをマスターすることが手先の器用さを養ったり、脳のトレーニングにもつながるそう。また、きょうだいのおさがり箸を与えてしまうこともついやりがちですが、箸が長すぎるとどこを支点にすればいいか要領がつかめず、握り箸を誘発することにもなりかねません。まずはその子の手にしっくりと納まるサイズを与えること。また、食事中の子どもの様子を観察し、手が大きくなったと感じたら成長に合わせて箸の長さを変えていくことも大事。ファーストシューズが子どもの足をつくるのに重要なように、ファースト箸にも十分気を配ってほしいとさかもとさんは語ります。

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