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産む前から食の知識を準備する重要性

若いお母さんたちを対象とした講座。目からうろこの情報が盛りだくさん。

さかもとさんが今年から特に力を注ぎたいと思っているのが、妊娠中のお母さんたちに向けた離乳食講座です。主宰する料理教室には独身女性も多く通っていますが、彼女たちが結婚して出産し、お母さんになったときにしばしば吐露するのが「うちの子、離乳食を食べないんです」という深刻な悩み。どんなものを与えているのかと問うと、味も素っ気もない白がゆだったり野菜のペーストだったり。そんなとき解決策として、さかもとさんは昆布水を使った離乳食メニューを伝えます。

なぜ昆布なのか。着目したのはその成分にありました。お母さんが赤ちゃんに飲ませる母乳にはグルタミン酸が多く含まれています。赤ちゃんたちは産まれてからその味に慣れておいしさを覚えてきました。離乳食へとスムーズに移行させるためには、母乳の成分に近いものを自然界の中で探し、抵抗をなくすのが近道。そうひらめき、たどり着いたのが昆布でした。昆布の主成分もグルタミン酸。昆布と水から取っただしで炊いたおかゆなら、離乳食を嫌がる子もきっと食べるはずだと。「ほんの少しの塩で味付けすると、案の定モリモリ食べてくれるの。お母さんたちはなるべく味の薄いもの、塩分の少ないものにとらわれがちだけれど、けっしてそれがすべてではないのよ」。

成長が著しい時期に子どもが好むきちんとしたものを食べさせておくことは、脳と体の健やかな発達につながります。だからこそ、食材のもつ旨みを離乳食に応用することは、お母さんたちに知っておいてもらいたいテクニックの一つ。「食べることは楽しい、楽しいから食べるという記憶を子どもたちにインプットさせるのはお母さんの使命。まだ余裕のある妊娠中に多くを学んで、自分の体づくりもしっかりしながら来るべき子育てに備えると、あわただしい毎日にも少しはゆとりが生まれるんじゃないかしら」。

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