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スポーツ栄養学の基本とは

学生たちには栄養や健康について
丁寧にわかりやすく伝えています。

日々の練習や試合にかなりのエネルギーを必要とするスポーツ選手たち。特別な栄養指導のプログラムがあるのかと思いきや、一般人や病気の人に向けての指導とまったく同じというから不思議。

「日本人が生活習慣予防や健康を維持するために必要とする食事の三大栄養素のエネルギー比率は、糖質60%、タンパク質25%、脂質15%と厚生労働省でも定められています。これは一般の人も病気の人もスポーツ選手も変わりません。スポーツをする人はたくさんエネルギーを消費するので、食べる量は多くなりますが、比率で見た場合、差はないんです」。

また、3食きちんと食べることもエネルギーを効率良く生み出すための基本。「エネルギーの主体となるのは糖質。つまり炭水化物です。試合の日やお昼後すぐにトレーニングに入る場合は、麺類など消化が良くエネルギーになりやすいものを食べるよう指導します」。

スポーツ栄養学では、サプリメントについても必須知識として学びます。ではサプリメントはスポーツ選手の体づくりに欠かせないものかと問うと、首をかしげる坂元さん。これまでの坂元さんの研究データに基づくと、食品から五大栄養素がきちんと摂取できていない場合、どんなにサプリメントを服用しても体内でうまく利用できず、十分な効果は期待できないそう。それは同時に、正しい食事からたっぷり栄養を摂り、基礎となる体づくりができていれば、サプリメントの力は必要ないということも教えてくれています。

ベストパフォーマンスに必要なもの

スポーツ選手は体だけでなく、心も整っていないとベストなパフォーマンスはできません。栄養面からのサポートを行っていくうちに、心身のバランスの重要性を実感した坂元さん。大学院に入り、メンタルについて一から学びました。

「スポーツの現場では人間のできるトレーニングや身体能力は限界のところまできていると言われています。最終的に勝敗を分けるのは、どれだけブレない気持ちや折れない心を持っているか。特に多感な中学生や高校生のスポーツ選手たちには、メンタル的な支えの必要性を感じたことが何度かありました。私がアドバイスすることはあくまで食事に関してですが、長期遠征などは食事会場で選手たちに声をかけることを心がけ、何かあったときに気軽に相談できる保健室の先生的な存在でいるようにしています」。

食べることを通して選手たちに安心感を与えることもまた、スポーツ栄養士としての大切な役割です。

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