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マクロビオティックは何を食べても大丈夫!?

かぼちゃと木綿豆腐をオムレツ風に見立てた
おかずは、低血糖症予防に

マクロビオティックと言うと、動物性のものやお酒は一切口にしないストイックな食事制限というイメージが強い人も多いのでは。しかし、谷さんも米澤さんもお酒が大好きで、谷さんの楽しみはというと、満面の笑みで「家族との晩酌」。たまの外食では白米も食べるし、白砂糖や生クリームたっぷりのスイーツに手が伸びることもあるそう。
「実は食べてはいけないものなんてないんですよ」と口をそろえる2人。谷さんと米澤さんの生活を垣間見ると、どうやら世間で知られているマクロビオティックには大きな誤解があるようです。

マクロビオティックで提唱しているのは、食べ物の特性を知った上での食べ方や食べ合わせを工夫する方法。たとえば、ワインや日本酒、ビールそれぞれにベストな組み合わせの食材や料理があり、食事時に気を付ければ体への負担を軽くできると言います。また、乳製品や白砂糖の入ったものを食べたとしても「お手当ドリンク」や「お手当食」でケアできるそう。
東洋医学の考えに基づくと、食べ物は陰性のものと陽性のものに分かれていて、陰性は体を冷やし、血管を緩めるような食べ物(白米や菓子パン、コーヒーやバナナなど)、陽性は体を温め、血管を締めるような食べ物(にんじんやかぼちゃ、玉ねぎ、ほうじ茶など)と言われています。

健やかな心身を保つためには、その日の体の状態や気候と相談しながら陰性と陽性の食べ物をバランス良く摂取し、過不足がない調和が取れている状態を保つことが理想。「現代は陰性の食べ物が多く、また好まれがちですが、陰性のものを食べすぎるとイライラしたり怠惰になったりします。こうした食べ物と心身の関係性を知って、自分の今の状態を客観的に観察し、対処していこうというのがマクロビオティックの一考です」と米澤さん。
米澤さんは、食べ物による自分の変化を熟知しています。「カフェでスイーツを食べた2時間後には血糖値が下がり、必ずイライラし始めるのです。それもわかっていて食べるのですが(笑)。でもそういうサイクルを知っているのと知らないのとでは大違い。知っていれば、誰かと出掛けるときは甘いものを食べるのは控ようとか調整することもできますよね」。

心身の健康状態は体の一部が物語る

テーブルに置いた小さな看板で望診をアナウンス

顔色や肌質を診れば、その人が陰性体質か陽性体質かがわかるという2人。お客さんには、希望があれば問診表に記入してもらい、サービスで「望診(ぼうしん)」も実施。その結果に基づき、簡単に健康や食事のアドバイスを行っています。
望診とは、顔や手、爪など体の一部を診て診察すること。米澤さんによれば、たとえば手を診ると手のひらの色や爪から情報を読み取ることができると言います。「手のひらの状態というのは一人一人違っていて、赤い人は飲酒を好み、毛細血管が拡張してむくんだり血流が滞ったりしやすいタイプ。白い人は貧血気味です。

望診を希望する人は問診表に記入。
控えたい食べ物やオススメ食材などもアドバイス

爪は体調の日記帳と言われていて、過去や現在の心身の状態を記録してくれているのです。半年から9カ月ほどかけて生え変わるので、根元は2カ月くらい前、先端は半年から9カ月ほど前の心身の状態を示してくれています」。横のへこみが多ければ砂糖の取りすぎ、白い斑点が現れていると乳製品の取りすぎというサイン。「環境の変化や疲れが出たときも白い斑点が見られます。指の腹に縦の筋が入っていれば、これは塩分の取りすぎだったりするのです」。
知らないうちに、いろいろな警告を送ってくれている私たちの体。耳を澄ませて聞くことが、自分の健康を守る一歩につながります。

つづく

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