ズワイガニ

松葉ガニに越前ガニ、カニの違い?

冬の風物詩であるズワイガニ。特に日本海側で水揚げされるズワイガニは、水揚げされる地域によって呼び方が変わります。山陰地方では「松葉ガニ」、北陸地方では「越前ガニ」と呼ばれ、またその中でも「間人(たいざ)ガニ」など、限られた地域のものもあります。どれもオスのズワイガニのことを指し、高値で取引されています。最近では区別がしやすいよう、水揚げした漁船名・漁港・カニの呼び名などが書かれ色分けされたタグをつけて、ブランド化されています。 ちなみに、オスに比べてはるかに小さいメスのズワイガニは、「セコガニ」「セイコガニ」「コウバコ」などと呼ばれます。しっかり詰まった身とオレンジ色の卵巣が特徴で、また違った美味しさがあります。

カニ味噌のミソって何のこと?

ズワイガニや毛ガニは、身の美味しさもさることながら、甲羅の裏にある濃厚なミソ(カニ味噌)の味わいもいいものですよね。このカニ味噌というのは、カニの脳みそではなくて、内臓にあたる部分のことをさします。中腸腺または肝膵臓と呼ばれる部分にあたり、人間の肝臓やすい臓と同じような働きをするんだそうです。ということは、ある意味ミソよりもキモと言った方が、当てはまるのかもしれませんね。 ちなみにタラバガニの場合、ミソは食べなかったり最初から抜かれたりしていることが多いのは、食べても問題はないものの、ミソにあたる部分は流れ出しやすく、身に生臭みが移ってしまわないように、取り除いてから調理、加工するからなのだそうです。

カニの身を使った温かい野菜のレシピ

白菜とセロリのカニミルクあんかけ|作り方

  1. ハクサイは縦半分に切ってから、3cm幅のざく切りにする。セロリは5mm幅の斜め切りにする。
  2. 蒸し器を用意し、十分に蒸気を立たせたら耐熱皿にのせたハクサイを入れ、中火で蒸す。約7分経ったところでセロリを加え、更に2分間蒸す。
  3. 鍋に、水と鶏ガラスープの素、牛乳、ほぐしたカニの身を加えて火にかける。沸騰してきたら塩で味を調え、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
  4. 蒸し上がった(2)を器に盛り分け、周りに(3)をかける。